「キーワードは『等身大』」(田邊氏)
「シアター型VRを野外やスタンディングで」(棟廣氏)
【THE VR PARADE】NHKエンタープライズ田邊浩介氏 ×ヒップランドミュージックコーポレーション棟廣敏男氏 トークセッション

映像と音楽による新しい表現を追求したイベント「VRDG+H」

棟廣:最初に僕の簡単な経歴を紹介させていただきます。2002年に大学を卒業しまして、大阪にありますヒップランドグループのキッスコーポレーションに入社しました。その後、2004年にFM802が若手のイラストレーターやクリエイターを育成、プロデュースする「digmeout FACTORY」というのを立ち上げまして、僕はFM802の社員ではなかったんですが、業務委託という形で参加していました。

そこで作家のイベントをやったり、ギャラリースペースで展覧会を企画したりディレクションをしたりしていたんですが、2011年にヒップランドミュージックへ転籍しました。そして、宣伝セクションで働いていたのですが、digmeoutでの経験もあり、その流れとしてライブの演出について、例えば「VJを入れたい」とか「装飾が何かできないか?」とかクリエイターのコーディネートやビジュアルプロデュースなどを相談されるようになりました。

それでヒップランドミュージックに所属するLITEというインストバンドのライブ演出に映像を使ったんですが、彼らはインストバンドなので「音をどう聴かせるか、魅せる工夫が必要だ」ということになりまして、そこでお願いしたのが「Kezzardrix」というプログラマー/アーティストです。彼を国内ツアーとアメリカ・ヨーロッパのツアーにVJとして連れて行きました。

それを機に、社内外でのクリエイティブな動きも増えて、これを形にしたいなと思うようになり、クリエイティブルーム「INT」を社内で立ち上げました。「INT」では、「INTERNATIONAL」「INTERACTIVE」をテーマにクリエーターをプロデュース、発掘していけたらと思っています。「Kezzardrix」も現在「INT」に所属しています。

その流れで、横浜の「DMM VR THEATER」で昨年12月までX JAPANのhideさんの作品を上映していたんですが、それが終わった後しばらく公演が入ってなくて、劇場としてはまだまだブラッシュアップしていく準備期間だったんですが、下見をさせていただいたときに「何かできそうだな」ということで、速攻で企画して今年の3月から「VRDG+H」というプログラムを始めました。お陰様でチケットもSOLD OUTしまして、反応も良かったので、その1か月後には2回目(「VRDG+H #2」)を開催し、こちらもSOLD OUT公演となりました。



—— ちなみにこの中でDMM VR THEATERに行ったことのあるという方は? 3割くらいですね。VRDG+Hへ行った方は? 結構いらっしゃいますね。

棟廣:ありがとうございます。3回目が8月11日(木・祝)にあります。

—— 少し映像を見てみたいと思うのですが…このアーティストは?

棟廣:これが先ほどお話したLITEというバンドです。映像をやっているのがKezzardrixですね。これは何をやっているかというと、メンバーが4人いるんですが、それぞれの音に反応して、画が動くようにプログラミングされています。次に観て頂くのが「VRDG+H」の1回目ですね。現場で起こっているものをカメラに収録したものなのですが、編集上のCG合成ではなく、リアルタイムで映像が展開していきます。

—— PCのアップルマークが光っていますね。

棟廣:スクリーンの向こうに透けているMacですね。DMM VR THEATERの仕組みですが、いわゆる昔からある技術の「ペッパーズ・ゴースト」になります。ステージの前面にハーフミラースクリーンが斜めに張ってあって、地面と平行にLEDスクリーンがあります。LEDに映っている映像がハーフミラースクリーンに反射していて、これは透明のスクリーンなので、さも目の前に映像が浮かび上がっているように見えます。一応、背面にも通常のスクリーンがあり、そこにも映像が映せるようになっています。ちなみに会場には9.1chのサラウンドシステムがあり、結構音もしっかり出せます。

「THE VR PARADE」開催、エンタテインメントxVRキーパーソンが登壇