日本初!ダンス・ミュージックの国際カンファレンス&イベント「TOKYO DANCE MUSIC EVENT」開催

世界中から約50名もの多彩な顔ぶれが登壇する「カンファレンス」

「TOKYO DANCE MUSIC EVENT」コーカー ローレン ローズ
—— 今回は3種類のプログラムに分かれていますが、なかでも注目は1日(木)、2日(金)に渋谷ヒカリエで行われる「カンファレンス」だと思います。世界各地から約50名もの著名な業界人が登壇しますが、具体的にどういった議題内容を予定していますか?

ローレン:1日目はクラブやフェス、ツアーなどのライブビジネスを中心としたテーマが多く、アジアや日本のクラブ・シーンの現状、風営法改正についてのパネルも予定しています。2日目は、主に音楽マーケティング、ストリーミング、新しいテクノロジーにフォーカスしていて、レーベル向けのお話がメインですね。

—— 普段なかなか情報を目にしにくいアジアのクラブ・シーンやフェスについてのパネルがあるのも興味深いですね。

柳井:日本にはそういったアジアの情報はあまり入ってきませんが、欧米の巨大なフェスをやっているプロモーターたちはアジアに目を向けていて、それこそ「ULTRA MUSIC FESTIVAL」にしても、いまやアジアの多くの国で開催されています。世界最大級のフェスのひとつ「EDC(Electric Daisy Carnival)」も、この11月にインドでアジア初開催されました。そういったワールドワイドなフェスがありつつ、それらに匹敵する規模のイベントをドメスティックで行っているプロモーターがアジアにはたくさんいて、クラブも日本より盛り上がっている場所がたくさんあります。そういったことが日本ではあまり知られていないし、かつ、日本とアジアそれぞれのシーンがあまり結びついていないので、このカンファレンスで情報を共有すると共にネットワークを強め、日本とアジアが一丸となって世界に進出していければという狙いもあります。

—— アジアのシーンとの連携は大きな波を生みそうですし、おもしろい試みですね。

柳井:今回はアジア各地のプロモーターやクラブオーナーに、それぞれの国のクラブ・シーンにおける現状を話してもらおうと思っています。

「TOKYO DANCE MUSIC EVENT」柳井功治
—— そして2日目はマーケットやサービスの話題が中心とのことで、コンテンツ・ホルダーやアーティストにとって参考となるパネルが多そうですね。

倉本:まさにその通りです。メジャー・レーベルのA&Rたちがどのように日本でマーケティングを行ったりアーティストを発掘しているのか。また、インディペンデントなレーベルを運営している方々にそのノウハウを話していただくので、自分でレーベルを作りたい人や音楽業界で働きたい人が学べる場にもなると思います。

柳井:Ultra RecordsのCEOパトリック・モクシー氏やSony Music EntertainmentのHead of Electronic Music Marketing トビー・アンドリュー氏も登壇します。彼らはカルヴィン・ハリスやカイゴといったアーティストを手掛けて、いまや世界でトップクラスのDJ/アーティストに育てています。彼らがいかにしてトップに上り詰めることができたかといった事例も話してもらう予定です。

—— それは世界的にも大変貴重な機会になりそうですね。さらに近年日本でも注目を集めているストリーミングサービスについての議題もあります。

柳井:アジアのある国では低迷していた音楽市場を定額制ストリーミング音楽配信サービスが回復させたりなど、ストリーミングサービスは受け入れられています。ただ、アジアでは各国によって流行っているものが違いますし、台湾ではKKBOX, 韓国ではMelOnというサービスが半数以上のシェアを獲得していたりなど利用しているストリーミングサービスも違うといった状況があります。それに比べて日本はApple MusicやSpotifyが上陸しましたが、まだまだストリーミングサービスのマーケットシェアは小さいので、そういった現状を踏まえて、AWAやLINE MUSICの方も交えて海外と国内の関係者同士でディスカッションできればと思います。

—— 他にもDOMMUNEの宇川直宏氏や渋谷区観光大使・ナイトアンバサダーとしても活動するZeebra氏、世界的なDJでレーベルも運営されてるニーナ・クラヴィッツ氏など、錚々たる登壇者が予定されています。最先端の音楽カルチャーに強い「FADER」誌の編集長もいらっしゃりますね。

倉本:そう、音楽メディアについてのパネルも設けているんですよ。「DJ Mag」や「FADER」といった世界的なメディアの編集長を迎えて、さらにblock.fmのCEOでもある☆Taku Takahashi氏にモデレーターとして入っていただきます。ここではジャーナリズム的な観点からお話をしていただく予定です。

柳井:このカンファレンスによっていろんなシナジー効果が生まれて、新しいマーケティングやイベントの打ち方といったアイデアが生まれればと思っています。