「More than a ticket」を標榜し世界へアプローチするPeatix
〜ピーティックスがチケット再販機能をリリース

電子チケットの普及を促進し前向きな議論をしたい

—— 電子化の一番のメリットはどこにあるのでしょうか?

原田:やはり紙、要するにイベントに来る権利を売るだけだと、紙を渡した後のコミュニケーションが発生しないんです。ピーティックスの場合は、チケットの他にイベントの案内だったり、レコメンデーションだったり、あるいはスポンサーからの特典が入っていたりとか、色んなコミュニケーションが取れる施策をじっくりやってきたんです。ですから紙ではやりたいことの1%も実現出来ないので、大前提として電子チケット、出来ればアプリで、というところは土台にして、それ以上のコミュニケーションを可能にしていきたいです。もちろんうちだけじゃなくて、主催者がイベントの参加者に何か渡したり「こういうコミュニケーションを取りたい」というケースも多いので、そこを可能にする下地が電子チケットなら出来るということですね。

まだ日本って紙チケットが中心ですし、「紙のチケットは思い出になる」とか「電子チケットになったらつまんないよね」という声も聞きます。ですから、まだまだこれからというか、我々も充分に電子化のメリットを引き出せてないかもしれないですし、そこは積極的にやっていって、日本でも「やっぱり電子チケットの方が良いよね」となるようにして行きたいですね。

—— 「電子チケットのほうが紙よりもセキュリティレベルが格段に上がる」と皆さん仰っています。

原田:そうですね。もう最終手段として無効化出来ちゃいますからね。紙は無効化出来ないじゃないですか? 本人認証のやり方も、モギリのしかたも各社で色々考え方が違うと思いますが、無効化出来るというのがやっぱり一番頑丈ですよね。

—— 先ほどおっしゃったように、たくさんのアイデアを組み込みやすいのも電子チケットのメリットですよね。

原田:セキュリティはもちろん大事ですし、高額転売問題の解決も大事ですが、後ろ向きな話より、電子化によってどういう付加価値を生み出すのかという勝負になっていったら良いなと思います。

—— 海外のチケットやライブの現状についてもお伺いしたいんですが、遅れていると言われる日本の電子チケット化は、欧米とはどの程度の差があるのでしょうか?

原田:実はアメリカもまだ完全に電子化できていないんです。アプリでの入場が増えているとはいえ、基本的にはネットでチケットを購入して、メールでPDFが送られてきて、結局はそれをプリントアウトして持っていくという形がほとんどなんです。ですから、まだ2000年あたりとあまり変わらないです。日本ってきっかけひとつでみんな一斉にそっちへ向いたりするんでね。Suica、おサイフケータイしかり、なんでもそうですけども。ですからこの領域も、数年後には日本が最先端になっているかもしれないですね。なぜ紙が続くかというと、色々な原因があると思うんですが、日本では不法行為はあまり起きないという大前提の下、紙は成り立っているのだと思います。海外では様々な不正行為を聞きます。

—— 例えばどのようなケースでしょうか?

原田:アメリカでは紙だとあらゆる偽造問題が起き過ぎてコントロールできません。東南アジアなんかですと、チケットの印刷工場から本物のチケットが盗まれて不正に出回ることもあって、3万人のフェスなのに9万人来てしまったり。席が決まってなければどうにでもなるので。

—— 確かに日本ではそこまで大規模な不正はないですね。その反面、日本人のモラルに頼っていたことで対策も遅れてしまったということですね。

原田:それはありますね。日本で不正が起きる確率の程度はわからないですが、最大でも数パーセント。そのために後ろ向きな話ばかりしていても仕方ないので、電子化によって得られる前向きな話が議論になると良いなと思います。

—— ピーティックスは海外ではどのような展開をされているのでしょうか?

原田:ピーティックスは現在アメリカと東南アジアで展開していますが、基本的には日本と同じ戦略というか概念で進めています。今回の再販機能も海外でも打ち出していきます。

藤田:ピーティックスはグローバルに展開していますので、日本国内だけのサービスと差別化出来ると思います。海外の顧客層もいますので、そこに日本のライブの案内も出来ますし、可能性はすごく大きいと思います。

peatix 英語サイト
▲ピーティックス オフィシャルサイト 英語にも対応している

—— ピーティックスは約3割が海外ユーザーとのことですが、インバウンド&アウトバウンドでも頻繁に使われているのでしょうか?

藤田:今年に入ってからそういうケースが、音楽を中心に増えてきています。最近ですとアソビシステムさんの「MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL」はピーティックスを使って海外の人たちに告知し、インバウンドの集客に利用してくださってました。

—— 例えば外国人向けのイベントをやりたいと提案すると、すぐ対応してもらえるんですか?

原田:そうですね。ピーティックスはカスタマーサポートもサイトもしっかりと英語で対応出来るようになっているので、そういった意味では安心して使って頂ける仕組みが整っています。

—— 逆に海外へ日本人アーティストを送り込みたいというような場合でもサポートしてもらえるのでしょうか?

原田:日本のアーティストが、どうやったら海外でファンをつかめるか、ライブが出来るかというところで、ピーティックスが大きな役割を果たせるんじゃないかと思っていますし、そこに関してはピーティックスとしても強力にバックアップしていく仕組みを今考えています。こちらも固まったら発表していきますのでご期待いただければと思います。