1億人を超える楽天会員基盤を最大活用
定額制音楽配信サービス「Rakuten Music」

楽天ポイントを使った施策で他サービスと差別化

楽天株式会社 三枝大祐氏
—— 「Rakuten Music」単体での収益化を見込んでいるのでしょうか?

三枝:もちろん、単体での収益化も重要ですが、音楽配信・パッケージ商品の両面で、より安定した収益構造を作っていく考えです。最終的には「Rakuten Music」だけでも大きな収益を生むようなサービスとなるよう、頑張っていきたいと思っています。

—— そうなりますと、音楽配信に特化している企業と同じ市場で競うことになりますが、先ほどお伺いした会員基盤以外で差別化を図るような施策は検討されているのでしょうか?

三枝:まず、サービス自体の満足度を高めていくことが重要だと考えています。「Rakuten Music」は、音楽ファンへ総合的に、利便性の高い様々な付加価値を提供しているのが最大の特長だと考えています。アプリからパッケージを購入できるサービス仕様にしてあることはもちろんですが、もうひとつ大きいのは、「Rakuten Music」の利用者は楽天が運営しているサービスから様々な特典を受けることができることです。

例えば、「Rakuten Music」の有料会員は、「楽天市場」や「楽天ブックス」で商品を購入すると、通常の3倍の楽天スーパーポイントがもらえます。また、ポイントを使った楽曲再生のキャンペーンも実施していまして、昨年末には2016年の年間TOP100にランクインした楽曲でプレイリストを作り、そこから1曲再生するごとに楽天スーパーポイントを1ポイント、プレゼントしました。結果、再生数が通常期間の約10倍に伸びましたので、やはり楽天ユーザーに対してはポイントをうまく使えば、こちらが意図としたトレンドを作ることができ、音楽とユーザーとの接点を大きくすることができるという手ごたえを感じています。

定額制音楽配信サービス「Rakuten Music」ポイント
「Rakuten Music」ウェブページより

—— 現在抱えている課題はありますか?

三枝:当面は楽曲数だと思います。3,000万曲が標準レベルという見方をしていまして、早い段階でそのレベルまで達するように進めているところです。また、我々もようやく、どういう施策を取ると楽天会員に「Rakuten Music」を利用してもらえるかというのが分かってきた段階なので、そういった施策の頻度を増やし、精度を高めていくというところが次の課題だと考えています。

—— 「Rakuten Music」の今後の展望をお聞かせください。

三枝:ユーザーインターフェース(UI)の改善を進めつつ、楽曲の大幅な追加を図っていきます。また、楽天の既存のサービスとの連携により、相乗効果を高めていくと同時に、ユーザーに「Rakuten Music」を毎日利用して頂けるサービスにしていくことを目指していきます。

定額制音楽配信サービス「Rakuten Music」サービス画面
「Rakuten Music」サービス画面

楽天株式会社 三枝大祐氏