Qsicman追跡レポート 第3回 アシスタントディレクター 編

追跡第3回1

-アシスタントディレクターの仕事って具体的にどんな仕事なんですか?

笹木:アシスタントディレクターだけに限って言うんであれば、一緒に同行してレコーディングの現場に行きますよね。曲のディレクションをしていてテイクを見てたりとかする中で、譜面が変わったとか歌詞が変わるとかそれ以外にも色々ハプニングがあると思うんですよ。そういうところを基本的にカバーしたり。譜面の管理からProToolsを用いての作業なども多々ありますし、内容は多岐に渡りますね。もちろん将来はディレクターになりたいっていう希望のある人がどういう風にやっていくかっていうのを勉強している感じのポジションです。具体的にはスタジオの手配だったり作家さんのとの打ち合わせ、予算調整、マネージャーさんとレコーディングの打ち合わせだったり、いざ録るとなればスタジオミュージシャンの手配であったりとか。あと日によって違いますね。毎日同じ事を繰り返してるわけにはいかない仕事なので。


-音楽に対する向き合い方ってエンジニアの頃と比べてどう変化しました?経験が今に生きてるなって思うところはありますか?

笹木:エンジニアは結局ある意味、部外者じゃないですか。曲を作ってくるのは制作するレコード会社だったりとか出版会社だったりとかがミュージシャンとかと一緒にデモから作り上げてくる段階で、それを本ちゃんにまとめて録る時にはじめてセッションに加われるっていうスタンスで。それがディレクターとして関われば、こういう曲をやってみようかみたいな案の段階で参加できるし、「この曲がいいんじゃないか」とか「ここにはこんな楽器を入れたらいいんじゃないか」みたいな部分から関われるから、曲を作って最終的にそのレコーディングスタジオに持っていくっていう段階までの曲に対する入れ込み方が違うっていうか。それは全然アシスタント・エンジニアの時とは違いますよね。「エンジニアは曲を創る、アシスタントはオペレーター」という関係はずっとありますけど、そういう関係に比べると、もうちょっと近い感じですかね。曲の選考であったりとか一緒に行えるし、音楽を最終的な形まで作り上げる行程的な上で結構同じ道筋を辿って一緒に仕事をしている感じですね。チームワークも大事だし、コミュニケーションがちゃんと取れないと自分の言いたいことも言えないし、やってほしいこともわからないし。この仕事は人それぞれの感性のぶつけ合いだし。音楽の感性みたいなものがみんな違うわけだから、それで合う人合わない人っていると思いますけど。普通ディレクターがこうしようという発案に対してアシスタントディレクターが意見を申し入れることってあんまり難しいと思うんです。けど、うちに限っては結構そういう部分では認めてもらえるというか、ちゃんと自分の意見も考えてもらえたりとかもするし、逆に、前に前に自分も出ていかないと。ぶつかっていかないと結局呑んでるだけじゃ何も成長しないから。そういう点ではうちの会社はいい会社だなと思うんですけど。あと、プロツールスが結構出てきてたりするんで、レコーディングの現場というものだったり、流れっていうか機械の使い方であったりとかそういうことが、この立場からもわかってるし、実際やろうと思えばMIXもできるっていう観点からものが見れるから。プロツールスの知識があるのは大きいかもしれないですね。そういった技術的な提案もできるんで発想がすごくいかせられるし。それに加えて自分で音楽を創ってみたいとか自分の希望があるから、そういう点では過去の経験が今もすごい自分の力になってますね。


-この仕事で醍醐味を感じるところってどんなところですか?

笹木:ミュージシャンと掛け合ったりとか、楽曲に関しては、その楽曲を演奏してもらうには誰に演奏してもらえばいいかっていうことも曲によってあるんで、アレンジもあるし、それを考えたり。まぁ選考していく段階で色々とわかってくる部分もあるし。曲ってイメージがあって、ミュージシャンの方にもみんなそれぞれのイメージがあったりするから、この人はこういう雰囲気で歌った方がいいとか、こんな曲にした方がいいとか指示したりします。まず企画があったら、演奏であったり、雰囲気であったり、自分の中でイメージが出来てないとだめだから、それを指示したり指摘してみんなでぶつかり合って試行錯誤しながらっていう。レコード会社の方のディレクターさんだったりアレンジャーさん、作家さんとぶつかったりアーティストとぶつかることもありますね。あとは、やっぱり自分の関わったCDが世に出たときですね。曲が世に出るまでのすべての段階に関わり、少しずつ試行錯誤を繰り返しながら形になっていくというのは非常におもしろいです。この仕事の醍醐味だと思いますね。


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