Qsicman追跡レポート 第3回 アシスタントディレクター 編

追跡第3回

-「Qsicman」を使ってみてどうでしたか?

笹木:非常に画期的で、便利だと思いました。私は応募から書類審査、2回の面接を経て採用に至りました。

-アシスタントエンジニアからアシスタントディレクターへなったそうですが?

笹木:最初に専門学校を選んだきっかけは「背広を着る仕事」をしたくないっていうのがあって。もともとはプログラマーとかになりたかったんですよ。初めの時はめちゃくちゃ不純というかどうでもいい動機で入ってますね(笑)。レコーディングの業界にまず入ってみて、びっくりだったですけどね。キビシイな~この世界は、とかって思いましたね。MIXとか最初聞いても誰がやっても同じじゃんとかって初めは思うわけじゃないですか。でも、どれだけノウハウがあって、実際にプロでやってる人と駆け出しの自分とは全然違うわ…みたいな、なんでこんなんなるんだろう、みたいな。もともと学生の時からアルバイトとかでレコーディングスタジオに出入りして、卒業後スタジオで1年半ぐらいアシスタントエンジニアをやってたんです。で、そっから流れ着いたのがディレクターという感じです。


-エンジニアとディレクターって、かなり別の仕事ですよね?

笹木:全然違いますね。アシスタント・エンジニアの頃からディレクターになりたいなっていうのはあったといえばありますね。曲を創るっていうことに対して、くっきりとした役割分担みたいなものがあってレコーディングっていうものが成り立っているっていう。まぁそうじゃないセッションも中にはあるにしても、そういう風に役割でくぎっちゃうと結局ぶつかれなかったり人と人で意見の交わし合いがうまくいかなかったりとか、全員一人一人アシスタントエンジニアにしてもローディさんだったりとかそれに関わる全ての人がいるから音楽が一つできるわけじゃないですか。その行程に対して日本のシステムは悪いとは言わないんですけど、アシスタントエンジニアっていう枠の中でやってると自分のやりたいことができないっていうのがあったから、こんなことしててほんとにいい音楽って作れるのかな、と。生意気ですけど。 プロデューサーとかまでになれば、こういうものをやってみようみたいな企画段階から作れるじゃないですか。この曲は誰に歌ってみようとか…。エンジニアだったら一般の人にはわからないにしても独特の音のバランスであったりとか音の善し悪しであったりとか、そういうものを全部エンジニアとしての世界へくみ上げていくっていうのが仕事だから、結構近いものはあるとは思うんですけど。音楽として一つの音にこだわるのは大事にしても、もうちょっと曲自体にも関わりたいなっていうのがあって。


-エンジニアをやめてから、どうしたんですか?

笹木:スタジオやめた後、フリーでエンジニアというかクラブミュージックのマニュピレーターに近いような仕事をしばらくやってたんです。けど、けっこう浮き沈みが激しいし、売れる売れないっていうのもあるし、このままやってたらまずいなぁっていうのがあって。変な話ディストリビューションはしっかりしてても、制作とかアバウトだし。ヒップホップとかになると、家で打ち込んできたものにラップのせて終わりみたいな感じの部分もあったから、クオリティ的にもこれ以上上達しないなって思って。なんでしょうね、夢見ないとだめじゃないですか。もっといいもの作ろうと思ってない限りは全然うまくいかないだろうから、このままじゃ腐っていくなぁと(笑)。アシスタント・エンジニアじゃ自分の感性とかセンスを生かす機会ってなかなかないですよね。外国とはやっぱり違うから。もともとアシスタントやってたときからちょっと思ってたんですが、日本はディレクターとかプロデューサーだったりミュージシャンが指揮を取ってて、アシスタントはただ単にオペレーターっていう、そのスタンスっていうのが僕は嫌いで。自分の感性を生かしたいなと思って、この会社に入ったんです。うちの会社は演歌だけじゃないんですよ。もちろんうちの演歌のアシスタントディレクターもやってるんですが、新人を発掘すれば、そっちの方のディレクションだったり制作もやれるってことで。デモテープとか送ってもらってっていう新事業(ドラゴンプロジェクト)をやってるんで。これは何もないところから目を付けて、話をつくって宣伝関係は上に通して各レコード会社とかに売り込んだりとかっていう仕事なんで、曲を作る段階から音楽に関われるし、自分でもやりたいことができるかなって思って。


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