Qsicman追跡レポート 第4回 着信音楽制作 編

追跡第4回2

-曲のどのあたりを使うかっていうのは決まってるんですか?

佐藤:だいたいサビを含んだ45秒間っていうことになってるのが普通なんですが、クライアントから指定されてくる場合もありますね。


-クライアントさんからどんな要望があるんですか?

佐藤:音色的なこととバランスが主ですね。もうちょっと太い感じで、とか、もうちょっと透明感があるような感じで、とかってクライアントから言われることは多いです。原曲と相違のないような音色やバランスっていうのが、基本なんですけど、クライアントさんによっては、メロディ以外のパートの音量を出して欲しいっていうのがあったり、いかにクライアントの傾向に近づけられるか、っていうのがあって。 最初は意味がわからなかったんですけど、やりとりをするうちにだんだんとわかってきたことがあって。最初はバランスを取るってことだったり、音色が違うっていうことだったり、そういうのに慣れるまでは時間がかかりましたけど。


-原曲から着メロに作りあげていく上で、同じイメージのものにもっていくために苦労したり配慮するところってどんなところなんですか?

佐藤:たとえば、携帯電話の主な特徴としては、低音が出ないっていうのがあると思うんですよ。スピーカーが小さいから、それこそバンドの曲なんかは、たとえばドラムのキックの音とか低音の域がすごい出るっていうことが重要だったりするんですけど、携帯の場合はそこをどうするかってことになるんです。それで、本来ベースではない音をベースとして使ったりして、少しでも低い音を出そうと工夫したりしますね。たとえば、シンセリードをベースとして使ったり、ヤマハのシーケンサーを使って、バランスを整えたり・・・。 あとは、着メロの仕事に関して言うと、携帯電話で鳴るためのファイルの最大容量が約10KBまでという制限があるんですよ。容量を超えてしまったら、どうしても音符を間引いたりしなくてはいけないんですけど、単純にそのパートをそっくりなくしてしまうと曲のニュアンスが違ってきたりしてしまうので、それがないように、ドラムでいうとハットとスネアで一緒になってるところはハットを削って、というふうに差し支えのないように省いたりしますね。最初の状態から、1曲、チェックも含めてだと、音チェックがだいたい30分から1時間。着メロに作る時間はトータルで6時間ぐらいはかかると思います。音程が間違ってないかっていうのと、メロディのニュアンスに近づけるような修正もやったりします。 音数が限られている中で、元の曲がひずんだギターの音だったりとか、クランチっぽい音だったりギター1つとっても音質っていうのは限りなく分かれてるんですけど、 携帯電話で言えば、「歪んだギター」と「そうでないギター」の2種類ぐらいしかなくて、厳密にいうともうちょっとあるんですけど、それぐらいしかないので、その中間の音色を出したいときが苦労しますね。 けど、やっぱりできることは限られているので、難しいですね。印象に残るようなバランスを考えたり、クライアントさんの意向だったり、音の傾向があったりすると、それに沿ったような音作りにしたり。 シーケンサー上で鳴ってる音とはやっぱり違うので。あそこからコンバートして、音がちゃんと鳴るかどうかのチェックがあったりします。 シーケンサー上では同時発音数の制限をほぼ気にしなくてもいいのですが、 携帯では最大同時発音数が少ないので、コンバートして確認のため携帯で聞くことが必要です。コンバートが最終行程にあたるんですけど、コンバートしてはやり直し、その繰り返しの作業でバランスを取りながら携帯で鳴らしてみて、ちょっと違うなと思ったらまたシーケンサーで作業して、という流れですね。


-人によって着メロにするアレンジというか曲の持っていきかたは違うと思うんですが、得意ジャンルとかってあるんですか?

佐藤:もともとはフュージョンとかファンクとかソウルが好きなんですけど、自分の好きなジャンルを作ることはあまりないので、その辺は仕事として割り切ってやっています。音楽のジャンル的にはJポップが多いですね。テクノは音程は合っていても、使える音色があまりないので、再現するのは一番難しジャンルだと思うんですけど、僕がやるより他の人がやったものの方が断然いいと思うこともあったりします。


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